今年で生誕100年を迎える現代音楽会の巨人、ピエール・ブーレーズ。これを祝し本公演ではブーレーズによる3作品をプログラムに組み込んだ。これまでEIC(アンサンブル・アンテルコンタンポラン)とIRCAM(フランス国立音響音楽研究所)が半ば独占的に演奏してきたコンピュータを使用する作品に取り組み、ブーレーズ作品の持つ普遍的魅力を紹介する。また、TSが欧州で活動を広げるきっかけとなったDerive 1 (2008年パリ公演)を演奏し、その際に評価された作曲者本人も気がついていない美点を顕にすることによって新たなブーレーズ解釈の一例を提示する。

Pierre Boulez

フランス、モンブリゾン生まれ。パリ音楽院にてオリヴィエ・メシアンに師事。ルノーバロー劇場音楽監督やハーバード大学客員教授、ルツェルン音楽祭アカデミーでの教育活動の他、BBC交響楽団、ニューヨークフィルの主席指揮者を務める。IRCAMとアンサンブル・アンテルコンタンポランの設立に携わり、監督を務める。フランス国民功労賞、京都賞、グラミー生涯功労賞、ハンブルク市バッハ賞2015等数々受賞。 2016年1月5日90歳で死去。(画像:出版社HPより)

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