東京シンフォニエッタ創設メンバーである坂井俊博をソリストとし、ジョリベの二つのコンチェルトを軸に、当団メンバーである高橋敦の武満作品を通して現代におけるトランペットを堪能する。 同時に客観的視座として、メシアンの「トランペット」という語が題名に用いられている「七つのトランペットのための狂乱の踊り」を併置することにより、トランペットの持つ、宗教性、呪術性が現代でどう聞こえてくるかをも問いかけている。さらに邦人作曲家によるトランペット独奏のための「径」をTSのもう一人のメンバーである高橋敦が演奏し、メシアンと併せ、トランペットを立体的に捉え、この楽器の将来への可能性を共に考える演奏会としたい。

Olivier Messiaen

20世紀ヨーロッパの現代音楽界を牽引した作曲家のひとり。オルガニスト、ピアニストとしても活躍。1908年アヴィニョン生まれ。パリ国立高等音楽院にて作曲、オルガン、ピアノ等を学ぶ。付加価値リズム、逆行不能リズム、ギリシャやインドのリズム法の援用、鳥の歌の音楽への移高など独自の技法を創造。トータルセリエリスムの確立は戦後の現代音楽発展の一つの基礎ともいえる。エラスムス賞、ウルフ賞、京都賞、グラミー賞等多数受賞。1992年4月27日死去。享年83。(画像:デジタル・コンサートホール(ベルリンフィルアプリ)作曲者紹介ページより)

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武満徹

20世紀の偉大な作曲家のひとり。映画音楽の作曲家としても広く世界的に知られている。独学で作曲を学ぶ。58年の20世紀音楽研究所主催作曲コンクール第1位受賞。作曲活動に加えて日本万国博覧会鉄鋼館音楽ディレクター、サントリホール国際作曲委嘱シリーズの企画監修、東京オペラシティの芸術監等を務めた。国際モーリス・ラヴェル賞、ロサンゼルス映画批評家賞、フランス芸術文化勲章、尾高賞、日本芸術院賞、京都音楽賞大賞等多数受賞。1996年2月20日死去。享年65。(画像:出版社HPより)

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André Jolivet

20世紀のフランスを代表する作曲家のひとり。1905年パリ生まれ。アルノルト・シェーンベルクやエドガー・ヴァレーズの音楽に接して衝撃を受け、ヴァレーズに師事(1930~33年)。十二音技法や新たな素材の探求、多種多様な打楽器の使用などにその影響が強く表れている。36年メシアンらとともに「若きフランス」を結成。作曲活動に加え、当時の文化大臣アンドレ・マルローの顧問やパリ音楽院教授を務めるなど、幅広く活躍した。1974年12月20日死去。享年69。(画像:出版社Boosey & Hawkesより)

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CAST

| 出演メンバー |

EXTRA MUSICIAN

| 助演 |

サックス

菊池麻利絵

ヴァイオリン

伊東翔太

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| 協賛スポンサー |

主催:
一般社団法人東京シンフォニエッタ
助成:
芸術文化振興基金
公益財団法人 野村財団
公益財団法人 花王 芸術・科学財団
公益財団法人 三菱UFJ信託芸術文化財団
公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション

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